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神様の遣い(13)

2018.10.31

神様の遣い(13)


 
早苗さんは、高校生に成り少しでも小遣い稼ぎをしたいと、いろいろな所でアルバイトをやりましたが、バイト先でも嫌なことが多かったです。
ご本人は、自分は器量が良くないので何かと差別をされたと申しておりましたが、決して器量が悪いと云えません。むしろ年齢よりも遥かに、お若い感じで、可愛いという表現がピタリかも知れません。もう少し大げさに言えば、子供っぽいといった方が良いかも知れません。(失礼しました)


https://ameblo.jp/miya-ritumei/entry-12415443327.html


※前回の記事では、ずいぶんと誤字が多かったです。急いで書き上げたせいもありますし、パソコンの漢字変換が最近、奇妙な変換をします。
(多分、私のタイプミスが頻発するために、パソコンの学習機能が混乱しているのだと思います)
 


 
----- 信仰 -----


早苗の高校進学は、もっと神様のことを知りたいと、カトリック系の高等学校に入学しました。
カトリック系の高校では聖書を学ぶ授業が在ります。
早苗は聖書を学ぶ授業は真剣でした。
他の生徒は、いくつもの授業の中で一番退屈な授業らしく、多くの生徒は居眠りや頬杖をついて下を向いて目をつむっていたそうです。
早苗が学んだ聖書の一節に、とても気に成るところが在ります。
 
「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」という一節です。
 
この一節は、これは新約聖書『マタイによる福音書』第5章に登場する、有名なイエスの言葉です。同じく新約聖書『ルカによる福音書』に登場する「汝の敵を愛せ」という言葉同様、敵を許し仕返しをするな、という教えです。
早苗は、これまでの少ない人生でも、殴られたり、暴言を吐かれたり、また何かと差別的な待遇を受けても、じっと我慢の人生でした。
この聖書の一節を授業で学んだ時には、聖書でも相手を許しジッと我慢しろと、教えているのだから、これから先もずうっと我慢して行かなければ成らないのかと辛い気持ちになってしまいました。
本当に神様は、そんなに我慢をすることを重要に考えていらっしゃるのか。
聖書担当の先生に確かめてみたくなりました。
世の中には早苗とは真逆の事をして、早苗に暴言を吐き、暴力を振るう人が居るのに、私だけ何故に我慢を強いられるのだろうと、神様に教えて欲しいと思いました。

 
早苗は聖書の次の一節も不思議で仕方がなかったのです。
それは、【マタイによる福音書第19章16節~30節】
『ひとりの人がイエスに近寄ってきて言った、「先生、永遠の生命を得るためには、どんな善いことをしたらいいでしょうか」

イエスは言われた、「なぜ善い事について私に尋ねるのか、善い人はただ一人だけである。もし命を得たいと思うなら、戒めを守りなさい」
彼は言った、「どの戒めですか?」
イエスは言われた、『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証を立てるな。父と母とを敬え』、また『自分を愛すると同じように、あなたの隣人を愛せよ』
この青年はイエスに言った、「それはみな守ってきました。ほかに何が足りないのでしょう」
イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むようになろう。それから、わたしに従いなさい」
この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。
イエスは弟子たちに言われた、「よく聞きなさい。富んでいる者が天国にはいるのは難しい。あなた方に言うが、富んでいる者が神の国にはいるよりは、ラクダが針の穴を通る方が、もっとやさしい

 
早苗はこの最後の一節、『ラクダが針の穴を通る方が、もっとやさしい』が、どうしても引っかかって仕方なかったのだ。
 

そこで、聖書の授業が終わるのを待って先生の後を追った。
職員室に戻る聖書の先生に追いつきながら、早苗は質問したのだ。
「先生、聖書のことで質問があるんですけど」
聖書の先生は振り返った。まだ年齢は30歳代の独身女性と思われた。

「どうしました? 聖書のどんなことが聞きたいのですか?」
早苗は息を切らしながら、緊張と恥ずかしさから焦った。
「あの~、右の頬を殴られたら左の頬を差し出せって、どんな暴力を受けても我慢しろっていうことでしょうか? 私は今までも家でも外でも殴られてばかりいるんです。殴る人は罰を受けないんですか? それから、ラクダみたいな大きな動物が、どうして針の穴なんか通れるんですか? 絶対に無理だと思うんですけど」
若い聖書の先生の表情が一気に険しくなった。
「あなた、ちょっと職員室に一緒に来なさい」
そういうと先生は早苗の腕を掴んで職員室へ連れて行った。
 
職員室に連れていかれた早苗は、若い先生の机の所に立たされた。
「あなたねえ、あなたは聖書を馬鹿にしているのですか? 神様を馬鹿にしているのですか?」
早苗は答えようがなかった。

早苗は困り果てた表情で口を尖らせ、上目遣いに黙ってしまった。
先生は非常に厳しい表情で激しく早苗を恫喝した。
「そのふざけた行為は、先生は絶対に許しませんよ」
先生はなおも続けた。
「今からレポート用紙2枚に反省文を書きなさい。きちんと書けるまでは帰しませんからね」
それから早苗は職員室で反省文を1時間掛かって書いたのだ。
早苗には、先生が怒っている理由が、まったく理解できなかったのだ。

反省文を書けと云われても、何をどう書いたら良いのかも分からなかったのだ。
仕方ないので、「もう神様を馬鹿にしません」という内容の文章を仕上げた。
レポート用紙2枚に書いた反省文と引き換えに、早苗は家に帰して貰えることになった。
帰り際に先生は、「あなたのような神様を冒瀆した生徒は前代未聞です」
「この学校で、このようなことは本来ならば許されないことです」
先生は、そう言っても険しい表情が直ることはなかった。
 
以後、早苗はこの先生が恐ろしく怖くなって、廊下でも擦れ違わないように避け続けました。
 
高校を卒業した後も、早苗は強く思い続けた。
「人生とは、ただただ我慢するしかないのだ、神様は我慢が最高の幸せに繋がると教えているんだ」
早苗は何が遭っても我慢、我慢。
決して人に意見などしない方が良いと思った。
何か問題が起きたなら、自分さえ我慢していれば、それ以上は酷い目に遭わないだろうと思うようになった。じっと耐えることが何よりも良い方法で、神様は常に見続けてくれる。そう頑なに信ずるようになりました。

 
実は、早苗の聖書への質問は、単純な発達障害の子供が持っている特性だったのです。
【ラクダが針の穴を通る】というのは、単なる例えなのですが、早苗には真剣な事だったのです。それが理解出来なかっただけのことです。それなのに、そういうことが理解できない周囲の人たちから酷い仕打ちを受け続ける人生が始まりました。
そして早苗のじっと耐える人生も始まりました。


 
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