紫微斗数 占い静岡 宮立命 の日記
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神様の遣い(6)
2018.10.11
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神様の遣い(6)
早苗さんは幼少期からお父さんには怖い思いをして育ちました。
そんな怖いお父さんですが、大人になってから同級生のお母さんから聞いたお父さんの話があります。
前回までの記事
https://ameblo.jp/miya-ritumei/entry-12410871653.html
----- お父親さんの事 2 -----
早苗の父親は家では大変に頑固で暴力的な父親ですが、いたってご近所の評判は良いようでした。
早苗の父親の職場で知る人の話では、「大人しくて、親切で、冗談も良く言う」そうです。むしろ、何かを人に頼まれでも断ることが出来ないくらいに従順な人のようでした。
上司にも頭が上がらず、常に下積みのような仕事をさせられていたとも言っていました。
そのような状態で、父親は同じ職場に7年近く勤めていたようです。
しかし、8年目ごろから上司との折り合いが悪くなり、仕事に行くのを嫌がり始めました。
朝は普通に出勤して行くのですが、夕方は退社時間より早めに帰って来るようになり、その時にはすでに酒臭くなっていることも増えました。
早苗の姉さんが父親に「父さん最近は仕事が早く終わるの?」と聞くと、父親は「仕事が暇になって早く終わるだ」とそっけない返事が返ってきていました。
早苗の方は、早く帰って来る父親に特に疑問は持ちませんでした。
ある日、母親がいつものパートの仕事が臨時休業の為に、数日休みになった時のことです。
夕方に、母親と早苗と姉とで三人で夕食の支度を始めていました。
そこへいつものように早めに父親が酒の匂いをさせながら帰ってきました。
驚いた母親が「あれ? お父さん、どうしただい? 1時間以上も帰りが早いじゃん」
父親は母親の顔を見ると驚いたように「おっ! おお、会社が暇で早く仕事が終わっただ」
そういうと、そそくさと、その場を離れようとしました。
「ちょっとお父さん、何で酒臭いだよ? もう何処っかで呑んできたのかい?」
家庭では暴力的な父親だが、女房には頭が上がらないようだ。
「酒? オラあ呑んでいねえ」
「そんなこたぁねえだろうに、酒臭いよ。お父さん何で会社帰りに、しかもまだ日が高いうちから呑んでくるだよ」
母親は早苗たちに聴きました。
「お父さんは、いつも早く帰ってくるだかい?」
「うん、何日か前から早く帰ってきては酒臭くて暴れるの」
母親が問い詰めてみたら、父親は半月ほど前から会社を辞めてしまっていて、毎日公園でゴロゴロしていたらしいようだ。そしてコップ酒を買って呑んでは夕方早めに家に帰ってきていたということだ。
その夜は、母親と父親で大喧嘩が始まり、茶碗や家具がだいぶ壊れました。
それ以来、父親は毎日ずっと家に居るようになり、早苗たちが学校から帰って来ると、早苗たちの小遣いの入っている財布が空っぽになっていました。
学校へ持っていく教材費すらも、父親が日中に酒を呑むために使ってしまうようになりました。
家計を支えるのは母親のみとなったのです。元々、安給料の父親の収入だけでは、どうしようもなく母親が夜の飲食店でのパートで支えてきた家計が、なお一層厳しくなったのです。
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