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紫微斗数  占い静岡  宮立命 の日記

神様の遣い(5)

2018.10.10

神様の遣い(5)


 
これまでに多くの鑑定に来られた中でも、特に印象的な早苗さん(仮名)をご本人の了解を得て紹介させて頂いています。この方のように、踏んだり蹴ったりの人生を歩まれている方に、「こんな大変な人生は私だけでは無かったんだぁ」と、少しでも励みになればと思っています。


 
前回までの記事


https://ameblo.jp/miya-ritumei/entry-12410464556.html


 
前回の記事は、どうして早苗さんは、「私は何も悪いことをしていないし、人のことを恨んだりもしていないのに、どうしてここまで虐められてしまうの?」と悩み続けてしまった原因がいったい何処に有るのかを、「紫微斗数の命盤」で分析してみました。
 
 


----- お父親さんの事 1 -----


早苗が小学校3年生ごろには、父親は家に帰ってからの酒乱が激しくなっていきました。しかも早苗たち姉妹が学校から家に帰っても母親はまだパートの仕事から帰っていません。
母は夜遅くでなければ帰って来られないので、夕飯の支度だけは済ませてあり、早苗たちが支度をしなくても食べられるようには成っていました。
早苗たちが学校から帰ってから父親も帰ってきます。
父親は仕事から帰ってくる時には、すでにお酒臭いことが増えてきました。酒乱の父親に唯一注意できるのは母親だけですが、その母親は早苗たちが起きている間には帰ってきません。
早苗たちは父親が帰って来るのを待って、夕飯を食べる習慣に成っていましたが、毎晩楽しいはずの夕飯は、酒乱の父親のために、あまり楽しくはなかったのです。
小さな丸い卓袱台を囲んで三人で夕飯を食べるのですが、姉と早苗の食べる様子を見ている父親は必ずといってよいほど、早苗たちに対して文句を言います。
「おい! 茶碗と箸の持ち方が変だろう!」
父親にいつも茶碗の持ち方が変だと云われるのは早苗です。
早苗は同年代の女の子の中でも、かなり小さな身体です。当然、手も小さく大人用の茶碗は片手では持てません。両手で抱えるように持ちながら箸を使って食べるのですが、元々に発達障害を持っていた早苗には箸も旨く持てないのです。ですから、茶碗を落とさない様に食べるだけでも精いっぱいの大変な事だったのです。
当たり前のことですが、ご飯もこぼすし、オカズすらも上手く箸では取れないのです。
すると父親の「バカヤロー」と卓袱台の向こうから拳骨が飛んできます。
ぶん殴られた早苗は仰向けにひっくり返ってしまい、持っていた茶碗もご飯も畳の上に転がり散らばってしまいます。
早苗はひっくり返ったまま、畳の上に伏せて泣き続けるだけです。
 
それでも早苗は成長とともに、ご飯をこぼすことも少なくなり、何とか夕飯は無事に済むようになってきましたが、お酒の入った父親は何かにつけて子供たちにイチャモンを付けます。
夕飯の後に何が気に入らないのか、父親は早苗たちが卓袱台の上に広げた教科書で宿題を始めていましたら。
「おい、邪魔だから片付けろ!」
と、父親は卓袱台の上の教科書を払いのけました。
卓袱台から畳の上に散らばった教科書やノートを、早苗は元通りに卓袱台に上に拾い集めました。
すると、再び怒り出した父親は、教科書を手に持つと両手でバラバラに引きちぎりだしたのです。
分厚い教科書ですが、毎日力仕事をしている父親の両手の力は物凄いのです。一冊の教科書が半分に引きちぎられたのです。
半分にちぎっただけでは気が済まない父親は、今度はちぎれた教科書をさらに広げてちぎり、部屋の中に投げてしまいました。
部屋中にバラバラになった教科書が散らかりました。
驚いた早苗も姉さんも、しばらくは何も言えなく、ただただ怯えているだけです。
しばらくして正気付いた早苗と姉は一緒に散らばった教科書を拾い集めて、ページ順に揃えて、ちぎれた個所を合わせてはセロテープで張り合わせました。そのあいだ中、早苗は涙と鼻汁で顔を濡らし続けていたのです。
この時は普段は厳しい姉さんも一生懸命に手伝ってくれました。
早苗は泣きじゃくるだけで何も出来なかったのです。
 
そして翌朝、早苗は昨夜に父親がバラバラにちぎった教科書を持って小学校に行きました。宿題もまったく出来ていません。
 
授業が始まると先生は、
「はい、それでは昨日の宿題を机に出して」
早苗は困りましたが、セロテープで継ぎ合わせた教科書を机の上に広げました。幾重にもセロテープで修復された教科書は分厚く膨れ上がっています。
手で押さえていないと膨れ上がった教科書は大人しくしていてはくれません。手を離すと風船のように膨らんだままになってしまいます。
それは異常な光景です。

 
宿題も何一つとして出来ていません。
先生が生徒の机の間を回りながら、それぞれの宿題を見て歩きます。
先生が早苗の机の傍まで来るとピタッと止まりました。
「おい、何だこれは?」
先生に問われても何も言えない早苗です。
「お前、教科書を何だと思ってる! 宿題をやるのが嫌だから教科書を破いたのか?」
先生は怒鳴り声を上げ始めました。
「早苗! 立ちなさい。お前という奴は、夏休みのウサギの世話といい、まったくズルい根性の曲がった奴だな、お前に破られた教科書の痛みを、思い知らせてやる!」
そう言って先生は早苗の膨らんだ教科書を手に取ると、早苗の顔を何度も分厚い教科書で叩きました。
早苗は教科書が破れた経緯を話したかったけれど、昨夜の怖い出来事と、目の前の怖い顔をした先生の前では、何も言えなくなってしまいました。
真っ赤に腫れた顔を、涙が止め処もなく流れました。

 
 
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